2020年6月13日土曜日

QQQ:割高?Amazonなどの成長性を信じる人には割高ではない?

QQQは割高なのでしょうか?

まずは、EPS予測を基に、P/E ratio:PERの推移をみてみましょう。



組入銘柄上位15社(全組入銘柄の約6割)の単純平均PERは2020の56Xから2023には23Xまで改善するようにみえます。

Amazonやテスラが入っているので単純平均のPERはすごい数値になっていますが、それらの銘柄の利益成長「予測」もすさまじいので、2023には、結構「まともな」水準のPERになっています。

もう少し詳細にみてみましょう。
組入銘柄上位15社のEPSの推移予測です。単純化のために2020年を1とした場合のEPSの伸びをみてみます。

なんと、2023年のEPSの組入銘柄単純平均EPSは2020年の水準の2.2倍です。

AmazonのEPSが同期間で3.8倍、テスラのそれが6.4倍と驚異的なEPS成長予測です。それらの成長が、市場予測を裏切ったときの株価への影響が大変恐ろしいものがありますが・・・。

ところで、組入比率による加重平均をとっても、全体でのEPS成長率はほぼ単純平均と同じです。


ETFのサイト等では、QQQのPERは概ね30Xの水準です。

本サイトの計算でも組入上位15銘柄をベースにした加重平均PERの予測推移は次のとおりです。




なお、数あるETF関係のサイトでも、海外ETFで、PERの予想水準を示しているサイトはほぼありませんので、上述の表は貴重ですよ。

さて、
現在の株価・アナリストのEPS予測を前提にすると、2023年には、現在のQQQの株価水準で、PER20X程度になる計算です。

まあいま暴落しても、3年我慢して保有していれば戻ってくる水準と言えなくもないでしょう。

正直、QQQのPERはかなり高い水準ですが、その組入銘柄のEPSの成長性を前提にするとそれほど、割高ではないことがわかります。


ただし、組入れられているAmazon等の非常識なほど、高い成長性が前提であり、ここを信頼できないとする投資家には「割高」ですね。

QQQの高いトータルリターンにはそれなりの潜在的なリスクが潜んでいるということです。

世の中、フリーランチはありません。

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